一人暮らしを始める場合、いつも外食やコンビニ弁当ばかりでは栄養が偏りますし、何より不経済です。自炊することで食費の節約もできますし、料理をする楽しみも味わうことができるでしょう。
なぜ一人暮らしに自炊は欠かせない?
レストランや飲食店などで外食したり、スーパーの総菜やコンビニ弁当など調理した食品を自宅で食べる中食は、どうしても高カロリーになりがちな上、脂質や糖分が多い食事になってしまいます。
もし健康を害することになれば、その分、無駄な医療費が発生することになってしまいますので、やはり一人暮らしでも自炊を心掛けたほうがよいでしょう。
ただ、仕事もあるのに毎日自炊なんて面倒だし、何より大変だから続かないと思う方もいるかもしれません。このような場合、一度に作り置きできるくらいの量を作っておき、冷凍できるものは冷凍保存しておくとよいです。
帰宅後、電子レンジで解凍すればすぐに食べることができますし、昼食用にお弁当にして職場に持参することもできるので、さらに食費の節約になります。
食費は節約できたのに水道光熱費が上がっては意味がない
自炊をするようになり、ずいぶん食費は節約できたと思っても、水道光熱費が高くなることがある点には注意しましょう。
料理をする時には、消費電力の大きな家電製品をいくつか使うことになります。例えば、炊飯器や電子レンジ、さらにキッチンがIHコンロであれば消費する電力は大きくなります。
便利な調理家電などが数多く販売されるようになりましたが、それによって簡単に料理ができるようになったのは嬉しい限りです。しかし、思わぬところで費用が発生していることを押さえておかないと、せっかく抑えた食費を別の部分で負担しなければならなくなってしまいます。
そこで、上手に水道光熱費を節約する方法を確認しておきましょう。
水道代節約に便利な節水グッズ
シャワーの水量を少なくするシャワーヘッドを取り付けることで、使用する水の量を抑えることができます。ただし賃貸住宅の場合には、取り換えたシャワーヘッドを退去時に元に戻せるように、必ず保管しておくことも忘れないようにしましょう。
他にも蛇口に節水コマを取り付けることで、出す水の量を減らすことができるグッズもあります。
また、自炊するなら調理に使った器具や、できた料理を食べる時に使った食器などを洗わなければなりません。この時、水を出しっぱなしにして洗うと5分間で60リットル程の水を使うことになり、大きな無駄が発生します。必ず桶に水を溜めて洗うようにしてください。
ガス代を上手に節約する方法
特にプロパンガスを使用している場合には、請求額が想像よりも高かったという場合もあるようです。
なるべくガスを使わないように、鍋を火にかける料理をする時には、落とし蓋などで熱を逃がさない工夫を行いましょう。野菜の下ゆでなどは、電子レンジを使ったほうが時間短縮になりますし、ガス代の節約にもなります。
また、ガスの炎が鍋の底からはみ出している場合、そのはみ出した分は無駄になっていると理解しておいてください。強火ではなく、中火にするだけでもガス代は違ってくるでしょう。
調理器具や食器を洗う時にも、給湯器は使わずゴム手袋を活用することでもガス代を節約することができます。
冷蔵庫の中はなるべく少なめに
冷蔵庫の開け閉めを繰り返すと、冷気を逃すので中の冷却効率が低下し、消費する電力量が高くなります。冷蔵を開閉する回数はなるべく抑え、開けっ放しにしないように注意しましょう。
また、冷蔵庫に食材などを多く入れていると、中が冷えにくくなるのでこちらも消費する電力を増やすことになりますので、冷蔵庫の内容量は7割程度に抑えておくようにしましょう。
電気料金プランの見直しを
水道代や電気代などを節約しても、1か月に抑えることができる費用はそれほど大きくないと感じるかもしれません。このような場合、現在の電気料金のプランを見直すことも検討しましょう。
電力自由化で電力会社も選べるようにはなりましたが、一人暮らしの場合で選んだほうがよいお得な電力会社は少ないようです。その理由として、一人暮らしに多い20A(アンペア)での契約は受け付けていない電力会社も少なくないことが挙げられます。
アンペア制でない関西や中国、四国地方、または普段から30A以上での契約を行っている一人暮らし世帯なら、電力会社を選ぶことで電気代を節約できる場合もあります。
契約するアンペア数が大きくなると基本料金は高くなりますが、中には基本料金0円という電力会社もあるので、複数社から見積もりをとって比較・検討することが望ましいでしょう。
ガス会社も選ぶことができる
また、電気だけでなくガス会社も選べるようになりましたが、プロパンガスについては契約会社が価格を自由に設定することができるため、不当な価格設定になっていないか注意が必要です。
適正価格でガスを提供してくれる良心的な会社に契約を切り替えるように、こちらも複数社から見積もりを取得するなど、慎重に検討するようにしましょう。