コラム

介護現場で働くスタッフが抱えている悩みとは?解決するための3つの方法

介護現場で働いているスタッフは、精神的な負担や身体的な疲労などで、様々な悩みを抱えていることが少なくありません。

 

よりよいサービスを提供しようと、様々な工夫を凝らし、円滑なコミュニケーションを取ることを心掛けていても、その思いが通じることなくストレスとなることもあるからです。

 

そこで、介護現場で働くスタッフが実際に抱えている悩みや、解決させるためにはどのような方法があるのか紹介していきます。

 

介護現場のスタッフが抱える3つの悩み

介護現場で働くスタッフは、介護のプロといえる立場ですが、それでも様々な悩みを抱えています。

 

抱えている悩みとして多いのが、主に次の3つです。

 

  • いつも仕事が忙しく気を抜けない
  • 仕事は忙しいのに低賃金
  • 人間関係のトラブルが多い

 

それぞれどのような悩みなのか説明していきます。

 

いつも仕事が忙しく気を抜けない

介護現場は慢性的な人手不足で悩まされている状況であり、現場で働いている介護スタッフそれぞれの負担は重く、激務といえる状態です。

 

そのため、いつも仕事が忙しく、気を抜く暇がないことに悩んでいる介護スタッフは少なくありません。

 

忙しさや業務負担で悩みが増えると、大きなストレスとなり仕事を辞めたいと考えてしまいます。

 

そもそも介護現場では、高齢者の身の回りの世話がメインとなるため、イレギュラーな事態なども頻繁に発生しやすく、より忙しさを増してしまいやすくなります。

 

身体の負担が大きい作業を繰り返し行うこととなり、なかなか疲労が取れず悩みとして抱えてしまう介護スタッフもいるようです。

 

仕事は忙しいのに低賃金

介護現場の仕事はハードといえますが、激務なのに収入は他業種より低いなど、想像していたよりも稼げないことに悩みを抱える介護スタッフも少なくありません。

 

収入面で不安や不満を募らせることで、介護離職を検討する方は多く、金銭部分で働くモチベーションが上がらなければ現場の士気も下がります。

 

介護職員初任者研修や介護福祉士など、介護関係の資格を取得すれば資格手当を支給する事業所も少なくありませんが、資格がなければ手当もつかず収入も十分といえないため、資格取得までに挫折し辞めてしまうケースもあるようです。

 

夜勤業務などで身体的な負担も重く、手当もなければ疲労やストレスだけが溜まる状態となります。

 

資格のない方に向けて、取得をサポートする制度などを事業所独自に設けることなども必要となるでしょう。

 

人間関係のトラブルが多い

介護現場は激務なだけでなく、人間関係のトラブルも発生しやすいといえます。

 

幅広い年齢層の介護スタッフと、良好な関係を築きたいと思っていても、考え方や価値観の違いから意見が合わないという場面もめずらしくありません。

 

 

また、現場で働いているのは介護スタッフだけでなく、医療従事者やリハビリ専門職など、複数の職種のスタッフもいるため、対立や衝突が起きてしまうこともあります。

 

スタッフ同士の衝突だけでなく、ケアを提供する相手は生身の人間であり、利用者との関係に悩まされるという介護スタッフもいるようです。

 

仕事が常に忙しく心身共に余裕がない状態では、現場がピリピリとした雰囲気となり、人間関係に疲れて現場を離れたいと考えるケースもめずらしいことではないといえるでしょう。

 

介護スタッフの悩みを解決するための3つの方法

介護スタッフが悩みやストレスを抱えたままでは、質の高いサービスの提供や現場の士気向上にはつながりません。

 

悩みを解決させることが必要ですが、その方法として次の3つが挙げられます。

 

  • 賃金が低いなら資格を取得してスキルをアップさせる
  • 人間関係の悩みは一人で抱え込まず誰かに相談する
  • 今の現場で解決できない悩みは転職も検討する

 

それぞれの悩みについて解説していきます。

 

賃金が低いなら資格を取得してスキルをアップさせる

低収入であることに悩んでいるのなら、資格を取得し手当による収入を増やすことを目指しましょう。

 

介護福祉士やケアマネジャーの取得は実務経験の年数なども必要となりますが、介護の現場でプロとして認められる資格であり、スキルアップすれば仕事に対するモチベーションを高めることもできます。

 

人間関係の悩みは一人で抱え込まず誰かに相談する

人間関係で悩んでいるときは、一人で抱え込むのではなく誰かに相談しましょう。

 

客観的な意見をきくことで、冷静に現状を捉え、何が原因なのか改善させる部分を知ることもできます。

 

上司などに相談し、シフト調整してもらえれば、人間関係で悩む相手との接点をできる限り少なくすることもできるでしょう。

 

ただ、悩みの相手が上司など、状況が改善しにくいときには、転職など職場を変えなければならない場合もあるといえます。

 

今の現場で解決できない悩みは転職も検討する

人手不足で激務なら現場の人材を増やしてもらうことが必要ですが、雇用するのは介護事業者なので、介護スタッフが解決できる問題ではありません。

 

より良い環境や待遇で働くことのできる施設に転職することも方法の1つです。

 

介護事業所の経営方針や上司に不満があるときには、転職しない限り解決できないとも考えられます。

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