コラム

介護職がUターンして転職することのメリットとは

故郷を離れ、都心部などで働いていた方が、その職場を離れ地元に戻り働くことを「Uターン」転職といいます。

 

新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり、都心部で働くことにこだわるのではなく、ゆったりと自然環境に恵まれた田舎暮らしを希望する方も増えました。

 

そのため都心の大学や専門学校を卒業後、そのまま学校があった場所に就職した方の中にも、Uターン転職を希望するケースは増えています。

 

介護職の場合は都心だけでなく地方でもニーズは高いため、他の職種に比べて再就職しやすい傾向がみられますが、具体的に介護職がUターン転職することにどのようなメリットがあるのか説明していきます。

 

介護職がUターンして転職することを希望する4つの理由

介護現場で働いている方がUターン転職を希望するケースとして挙げられるのは、主に次の4つが多いようです。

 

  • 親の介護が必要になった
  • 通勤にストレスを感じている
  • 住居費の負担が大きい
  • 子育て環境を整備したい

 

それぞれ詳しく説明します。

 

・親の介護が必要になった

離れて暮らす親が、年齢的な問題で介護が必要になることもあるでしょう。

 

介護を必要とする親のために、都心と地元を往復していたものの、それならいっそUターン転職したほうがよいと考えるケースもあるようです。

 

・通勤にストレスを感じている

都心の場合、電車やバスなど公共の交通機関を使用するとき、朝の通勤ラッシュに悩まされることも少なくありません。

 

しかし地元などであれば職住近接を実現させやすいため、通勤でストレスを抱えることが少なくなると考え、地元にUターン転職する方もいます。

 

・住居費の負担が大きい

都心の場合、家賃など住居費負担が大きく、給料のほとんどが住居費に消えるといったケースも少なくないといえるでしょう。

 

家賃が安い郊外に自宅を借りる場合でも、交替制勤務の介護職では限界があります。

 

施設の近くで高い家賃を払い住むことも厳しい場合、家賃相場の低い地元のほうが安心して働くことができ、実家に戻れば家賃負担はなくなります。

 

・子育て環境を整備したい

小さな子供がいる世帯の場合、自然環境の豊富な場所でのびのび育てたいと考える方も少なくないため、地元へのUターン転職を希望するケースが増えつつあります。

 

 

介護職がUターンして転職する5つのメリット

Uターン転職に魅力を感じた場合でも、これまでずっと都心で働いてきた介護職の方にとって、なかなかその一歩を踏み出すことは容易とはいえません。

 

ただ、介護職がUターン転職することには主に次の5つのメリットがあると考えられます。

 

  • 住居費負担を抑えることができる
  • 通勤ストレスを軽減させることができる
  • 親の介護に対する不安や心配がすくなくなる
  • 住み慣れた場所で働くことができる
  • 正社員として雇用される可能性が期待できる

 

それぞれ詳しく説明します。

 

・住居費負担を抑えることができる

あてにならない年金だけの生活に備えて貯蓄を増やしたい方や、子育てにお金がかかる世帯などは、できるだけ住居費負担を抑えたいものですが、地元へのUターン転職なら可能です。

 

・通勤ストレスを軽減させることができる

地方では職住近接を実現しやすいため、通勤にかかる時間や満員電車に揺られることによる負担やストレスを軽減させることができます。

 

・親の介護に対する不安や心配がすくなくなる

親の介護が必要なケースでは、同居または実家の近隣に住むことで、遠方から長距離移動せず近くで見守ることができます。

 

・住み慣れた場所で働くことができる

地元なら、どこに何があるかある程度把握できているだけでなく、地域独特の風習や習慣などに戸惑うことはありません。

 

住み慣れた場所で働くことができるため、自分らしく仕事とプライベートを充実させることができるでしょう。

 

・正社員として雇用される可能性が期待できる

地元のほうが都心よりも求人は少ない可能性はあるものの、人口流出が続く地方では介護人材をしっかり確保しようと、正社員として雇用する窓口を開いていることも少なくないようです。

 

Uターンして転職する場合のデメリット

確かに介護職の方がUターン転職することにはたくさんのメリットがありますが、次の2つのデメリットには留意しておくようにしましょう。

 

  • 都心で働くよりも年収は下がる
  • 求人募集している件数が少ない

 

それぞれ詳しく説明します。

 

・都心で働くよりも年収は下がる

東京都・神奈川県・大阪府・愛知県など大都市圏のほうが全体の年収は高めで、地方に行けば行くほど低下する傾向がみられます。

 

介護職の場合も同様に、地元にUターン転職すると年収は大幅ダウンする可能性はあると考えておくべきでしょう。

 

・求人募集している件数が少ない

介護職不足に悩んでいるのは都心も地方も同じですが、地方の場合には施設数が限られるため、勤務地の選択肢の幅は都心より狭くなります。

 

また、募集人員なども少ないため、条件に合う職場を見つけることができない可能性もあると留意しておきましょう。

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