介護職での面接を前には、どのようなことを質問されるのだろうと不安に感じるものでしょう。
実際に面接でどのようなことを質問されるのかある程度把握しておくと、当日慌てず落ち着いて伝えることができるかもしれません。
応募する事業所によって質問の内容は異なるでしょうが、ここでは一般的に質問されることが多い内容についてご紹介します。
まずは応募先の事業所や施設について情報収集を
まず、どのような質問がされるかの前に、面接のチャンスを得た段階で詳しく応募先の事業所や施設について情報を収集しておきましょう。
運営理念や介護方針などの基本的な情報だけでなく、運営施設の雰囲気なども知っておくことが大切です。施設特有の強みや特徴などを把握しておき、面接での質問の答えに織り交ぜていけるようにしましょう。
「介護職を目指そうと思った理由を教えてください」
介護の経験者、未経験、どちらの場合でも質問されることが多い内容です。介護職は、利益を追及するよりも福祉向上を理想として社会に貢献する職業ですので、志が高くなければ採用しても続かないと判断される可能性もあります。
「前職を退職した理由を教えてください」
引越しや子育て、親の介護など、やむを得ないと判断できる事情は別として、人間関係に悩みを抱えていたという場合や職場の待遇に不満があったなど、ネガティブな内容は避けましょう。
多数の入居者と知り合いながら、施設で経験を積み、スキルアップを目指したいといった意欲を感じられる理由を述べるようにしてください。
「これまで高齢者と関わった経験はありますか」
介護職で働いたことのない方の場合、この質問をされる可能性が高くなります。高い志を持っていても、実際に高齢者と接した経験がない方の場合、想像と違うからと辞めてしまう可能性もあるからです。
仕事として高齢者と関わったことはなくても、地域のイベントや親族に高齢者がいるなどで、高齢者と接することに楽しさを感じたり喜びがあったことなど、伝えるとよいでしょう。
「なぜこの事業所を選びましたか」
数多く介護施設の中で、その事業所を選んだ理由を明確に述べることができるようにしておきましょう。
応募先の介護施設の強みや特徴、そのどこに惹かれたのか、自分が採用後にどのように活躍できるのかなど伝えることが望ましいといえます。施設の利用者視点や介護を支援することのやりがいなどを含めて答えることが大切です。
「残業や夜勤で働くことはできますか」
特別養護老人ホームなどを希望する場合には、夜勤は欠かすことができないとも考えられます。残業や夜勤を行うことは体力的にも負担が掛かりますし、生活リズムも乱れがちです。
できることを伝えるほうが印象は良いですが、もし難しい場合も考えられるならその理由を正直に伝えた方が良いといえます。
できないのにできると伝えてしまうと、実際に採用された後でトラブルになる可能性も出てきます。
例えば残業と夜勤、どちらも難しい場合でも、来年は子どもが小学校に入学するため学童クラブなどを上手く利用することで残業は可能になりますという伝え方もできるはずです。日勤だけで働くことができる場合もあるかもしれないので、正直に伝えるようにしましょう。
単に残業や夜勤をしたくないことを、できない理由にすることだけは避けるようにしてください。正当な理由が隠れている場合でも、先にその理由が提示されていないことで、ただの自己都合だと受け取られてしまうことになります。
「長所と短所はなんですか」
この質問で応募先が聞きたい事は、どのような長所や短所があるかというよりも、自己分析ができているかです。
介護は自分の感情をコントロールしなければならない場面も多々あるため、自分のことをしっかり分析できていなければ感情の調整も難しいと判断されてしまうかもしれません。
「利用者との印象的なエピソードはありますか」
介護経験者に対して行われる質問内容です。過去、利用者と関わったエピソードを通して、仕事に対する姿勢をアピールするようにしましょう。
なぜそのエピソードが印象に残っているのか、その経験で得たことや仕事にどのような影響があったのか伝えるのもよいです。
もし、何か利用者との間で問題が生じ、どのように解決したのかを伝えることができればさらに印象はよくなります。
「将来の目標やキャリアプランなどがあれば教えてください」
実際に応募先の施設で働くことができた場合、どのような仕事に取り組んでいきたいのか、目指している資格の取得やスキルアップなどを絡めながら伝えるとよいでしょう。
自分の強みや意欲、目標など、具体的なキャリアプランを伝えることができれば、仕事に対する姿勢が高いと評価してもらえる可能性も出てきます。
介護職の面接に挑む前に
面接でどのような質問がされるのか、ある程度把握しておくことができれば事前準備も可能となります。
余裕を持って質問に対応できるように、伝えたいことを前もってまとめておきましょう。