ハードな仕事内容のため、時にはブラック業界と誤解されてしまうこともある介護の仕事ですが、実際に働いている人たちの声を聞けば、人の感謝されることに喜びを感じることができ、スキルやキャリアアップの夢が叶う仕事であるという意見が多くなります。
現場の声はイメージとは違ったものであることも理解しておくようにしましょう。
高齢者と直接触れ合うことができる時間
高齢者の介護は、社会全体で支え合う仕組みになっています。高齢者は介護保険を使って自分が受けたいサービスを選び、それによる自立を介護職が支えるという形になります。
高齢者と過ごす時間は想像するよりも尊いのは、若い世代の人たちが得ていない経験がある人たちと接することができる時間だからです。
結婚や出産、子育て、嫁姑問題、離婚、死別、そして金銭的な苦労、親の介護や死、自身の病気や老い、中には戦争を経験している方もいます。
そのような様々な経験を乗り越え、現在に至っている人生の大先輩の心に触れるといったことは、他の仕事では味わえない学びとなるでしょう。
夜勤があることはデメリットなのか
介護職は仕事内容がハードで、時間も自由が利かないと感じるかもしれません。日勤だけでなく夜勤もあるので、人よりも長く働かなければならないのは大変だと思うでしょう。
しかし施設によってシフトや勤務時間の設定は異なりますし、勤務時間が日中だけという場合もあれば、24時間稼働している施設も当然あります。
24時間稼働の介護施設の場合、シフトの組み方によって夜勤で働くこともあるでしょう。夜働くことは大変と思うかもしれませんが、夜勤をすれば夜勤手当が付くので収入アップに繋がります。
中には夜勤だけ勤務する夜勤専従という形で働き、月に10日ほど働いたあとは自由に過ごすという人もいるくらいです。
子育て世代の人でも安心して働くことができる
小さな子どもがいる家庭の場合、夜勤が難しく日中だけパートで働きたいという人もいるでしょう。反対に日中よりも夜だけ働きたいという人もいるかもしれません。自分のライフスタイルに合わせて働く施設を選べば、希望に叶う時間帯や日数で勤務することもできるはずです。
中には介護施設に保育園を併設させ、子育てしながら働くことができるような環境整備されている介護施設などもあります。入所している高齢者の方が子どもと触れ合うこともできますし、子どもたちにもお年寄りとの関わりを持たせることができるなど、メリットが高いといえるでしょう。
そのような魅力溢れる介護施設も増えつつあるので、決して働きにくい業種ではないと理解しておいてください。
性別や年齢に関係なく働くことができる業種
介護現場の仕事は勤務時間が選びやすいので、家事や育児を抱える女性でも働きやすいといえるでしょう。また、家事スキルをそのまま仕事として活かせることも特徴です。
女性はキャリアアップしにくいと考えられることもありますが、介護業界で働く人は男性よりも女性のほうが多いため、キャリアを高める直接的な障害になることはないといえるでしょう。
体力も必要な業界ですし、男性の入所者や利用者に対応するときは男性の介護職員のほうがよい場面もいろいろあります。ただし女性だからできないという仕事はありませんので、性別関係なくキャリアアップが可能です。
また、若い世代であれば20代から、上は60代や70代までの人が働いている業界でもありますので、心身が健康な人なら70代でも歓迎される事業所は少なくありません。
若い世代から働き続ければ、職を失うことなく長く現役で働きつづけることができるといえるでしょう。
資格取得でキャリアアップが可能に！
介護職に就きたいなら無資格でも働くことは可能です。経験を積んで資格を取得すれば、資格手当をもらえることもあるので収入をアップさせることにも繋がるでしょう。
また、資格取得のための費用を会社が負担してくれる場合もあるので、将来的にスキルアップやキャリアアップを目指したいという人にも有利です。
取得しておくとよい資格は、介護福祉士、介護支援専門員（ケアマネジャー）、社会福祉士といった国家資格や公的資格です。
最初は何の資格も取得していなかったけれど、現場で経験を積んで資格を取得し、パート職員から正社員に雇用形態が代わりとうとう管理職まで上り詰めたという人も少なくありません。
万一転職の必要が出てきたとしてもすぐに対応できる
企業の倒産やリストラなど、仕事を失い途方に暮れる人がいる中で、ニーズが高く今後も安定して仕事があるとされる介護や福祉の仕事は、都心か地方かなどに関係なくどこにでも存在します。
仮に引越しをしなければならなくなったとき、全く知らない土地で生活することになっても、介護の仕事での経験が職探しに役立つことになると考えられます。
無資格・未経験者でも一からスタートすることができる仕事ですし、経験を積んでおけば万一転職しなければならなくなったときにも有利です。