介護職員として介護現場で働くのなら、具体的に3年目まで目標を立てておくようにしましょう。
人によって介護現場で働く理由は異なるでしょうが、活躍できる人材として成長していくためにも目標設定は大切なことです。
そこで、介護職員が3年目までどのような目標を立てていけばよいのかご説明します。
介護職員として働く1年目の目標
介護職員として働きだしたばかりの1年目は、まず現場での業務を覚えることが大切です。
日常業務には3か月程度を目安に慣れていき、現場の流れを理解していきます。
はじめて介護職員として働く方や、前職も介護現場で働いていた方など、過去の経歴は異なるでしょうが現場ごとの特徴や業務は異なります。
その日に学んだことはしっかりと復習し、焦らず正確に1つ1つを覚えていきましょう。
1年目で目標としたい職種は一般的な初級スタッフであり、業務マニュアルをもとにした日常業務を標準的に実行できることを目指してください。
自身の行動や知識・技術・判断などの目標
- 利用者の名前や身体状況を理解する
- 利用者に関わり性格や好みなど理解を深める
- 利用者の体調不良や変化に気づくことができるようにする
- 介助の基本技術を理解し安全な介助が可能となるようにする
- 利用者の様子観察から基本的な記録とヒヤリハットを正確に記録できるようにする
- 現場で起きた事実を適切に理解し報告・連絡・相談をできるようにする
コミュニケーションやマネジメントの目標
- 積極的にコミュニケーションを図る
- あいさつや笑顔を大切にする
- 適切な言葉づかいで利用者に対応する
取得したい研修・資格の目標
- 新任研修
- 業務マニュアル研修
- 介護保険制度の基本的な理解
- 介助法の研修と記録の記載方法
- 介護職向け書籍を2~3冊は読破
- 初任者研修(旧ホームヘルパー2級)取得
- 福祉用具専門相談員取得
介護職員として働く2年目の目標
2年目になると現場にも慣れ、上司からの具体的な指示にもスムーズに対応できるようになっていることでしょう。
中級スタッフを目指し、主体的な日常業務を標準的に実行できることが必要なので、次のような目標を立てておくことが必要です。
自身の行動や知識・技術・判断などの目標
- 利用者の体調不良や変化などに素早く気づき対処方法など見出すことができるようにする
- 移乗や移動の際に利用者の安全第一に考えることができるようにする
- 緊急の際の初期行動を把握し対応できるようにする
- 上司から指示を受けたときに冷静な行動が可能となるようにする
- チームとしてスタッフそれぞれの役割を理解し役割分担を把握できるようにする
- 他のスタッフの動きに気づき間違いに対するアドバイスやフォローができるようにする
コミュニケーションやマネジメントの目標
- 利用者の気持ちをくみ取ることができるようにする
- 利用者の特徴に応じ対応可能となるようにする
- 利用者だけでなくその家族の悩みや気持ちを受け止めるようにする
- 自分の考えや気持ちを正しく伝えることができるようにする
- スタッフ同士の連携を図れる工夫ができるようにする
- 職場の雰囲気を重視したコミュニケーションを可能となるようにする
取得したい研修・資格の目標
- 介護技術・高齢者の特性に対する研修
- 認知症ケアに関する研修
- 中堅スタッフ研修
- ターミナルケアや高齢者の疾病に関する書籍の読破
- 実務者研修
- 福祉用具専門相談員
- 社会福祉主事任用
3年目の介護職員の目標設定
3年目には、チームケアを意識した上で自らが業務について判断・実行できることが必要です。
副主任やサブリーダーという立場を目指し、上司の一般的な指示監督のもとで日常業務や状況判断、主任補佐業務などの業務が実行できるようにしましょう。
自身の行動や知識・技術・判断などの目標
- 業務全般を把握し必要な指示が可能となるようにする
- 利用者の年間の生活サイクルなど理解し、柔軟な対応を可能となるようにする
- チームの要となることを意識しながら主任を補佐し、上司からの指示を他のスタッフに伝達できるようにする
- 担当する業務に責任を持って、事故やトラブルなどが発生しないように努める
コミュニケーションやマネジメントの目標
- 利用者と積極的にコミュニケーションを取りながら、他のスタッフと情報共有できるようにする
- 職場の雰囲気を整えることができる役割を目指す(上司・同僚・後輩のパイプ役として努める)
- 日常の重要な活動報告を的確にできるようにする
- 相手の言葉から何を考え望んでいるのか理解し、要望に応じた的確な対応を可能となるようにする
取得したい研修・資格の目標
- 技術向上を意識した学び続ける姿勢を維持する
- 行政や民間が主催する研修に積極的に参加し、知識・技術・人脈つくりを図る
- マネジメントに関する書籍の読破
- 実務者研修
- 認知症介護実践研修(実践者研修)
- 社会福祉主事任用